派遣の待遇改善にけっこうな影響を持つ日本人材派遣協会のアンケートがコッソリと行われている件
派遣社員のみなさん、日本人材派遣協会をご存知でしょうか
初めて聞いた。そんな人も多いと思います。
私も派遣社員としてトータル10年以上働いてきましたが、昨年までその存在を知りませんでした。
気になったので調べることにしました。
リクナビ派遣のHPには以下のように解説してあります
派遣事業者の業界団体。 派遣事業の適正な運営及び健全な発展を図ることにより、派遣スタッフの雇用の安定、福祉の増進に寄与することを目的に、派遣事業に関する相談、指導、援助、雇用の安定等を図るための事業、派遣スタッフの職業能力の開発及び向上を図るための事業、派遣事業に関する調査研究、セミナー、講習会などを実施しています。
「リクナビ派遣 派遣用語集」より一般社団法人日本人材派遣協会一般社団法人日本人材派遣協会www.jassa.or.jp
この人材派遣協会が行っている「派遣という働き方を教えてください」というアンケート、特に周知もされずにヒッソリと行われているのですが、実は派遣社員のこれからを決めるとっても重要なアンケートなのです。今日はその理由をお伝えしたいと思います。
1.人材派遣協会を構成しているメンバーがスゴイ⁉
派遣社員の雇用の安定を事業の1つにうたっている人材派遣協会。いったいどのような人が運営しているのでしょうか。
名だたる大手人材派遣会社名が並んでいます。
派遣社員の代表的な方は見当たりません。
2.派遣法改正など派遣制度の在り方に大きな影響を持っている⁉
怪しいうわさも聞こえてくる人材派遣協会ですが、派遣法改正や派遣制度改定の有識者会議など派遣制度を決める会合には、ほぼ名前が載っています。
厚生労働省が主催する今後の労働者派遣制度の在り方に関する研究会(平成24年10月~)のメンバーで第14回の研究会に、経団連や商工会と共に参加しています。
13回には労働者側の代表としてUAゼンセンや派遣ユニオンが参加していますが、人材派遣協会の参加はありません。
どうやら、人材派遣協会の立ち位置は、経営者サイドと言えそうです
さらに派遣社員の待遇改善に動いてくださっている共産党の高橋千鶴子議員のツイートです。
アップされている画像の右下「雇用安定措置の適切な履行を求める要請書」の提出先に人材派遣協会の名前があります。
大きな影響を持つこのアンケートですが、周知がされていないうえに、結果に偏りがあるようです。
やっぱり、このアンケート、予想以上に重要かもしれません。
アンケートは右下のアイコンをポチっとな
とはいえ、伝えないと始まりません
アンケートに参加してみましょう
人材派遣協会のアンケートは、右下のアイコンをクリックすると始まります。
プレゼントを希望しなければ無記名でOK!
2017年度版のアンケートでは「正社員になれないから」が無いので、派遣で働いている理由の1位が「働く時間や期間を自分で選べる」になってしまっています。フルタイム長期の派遣社員が派遣切りされているのに・・・。
2018年度版も「正社員になれなかったから」という項目が無かったので、その他でわざわざ書きました。
複数選ぶと埋もれてしまうので、理由は「その他」1点のみにしてみました。
アンケートが進むと、正社員になるための研修や学習を希望するかどうかを聞かれ始めます。これはもしや、某人材派遣会社が研修事業を請け負っているから?なんて勘繰りたくなってしまいます。
「無償で学習できるとしたらどのような学び方が希望ですか?という設問に至っては、もしや国の事業でやろうとしている?税金で?とソワソワしてしまいました。
そういえば、人材派遣協会の案内PDFには、キャリアアップ研修のことがこれでもかとばかり書かれています。(派遣社員の雇用の安定はどこに書いてあるの?ってくらい)
派遣社員はキャリアアップを望んでいるが、資金が無いという報告に持っていくのでしょうか。
確かにそれは正しいです。キャリアアップ用の資金が無い派遣社員も多くいます。
でも、それは派遣から抜け出せないから必要なだけで、派遣社員の正社員登用が進めば解決するのでは・・・・。
最後のコメント欄に思いの丈をぶつけて終了
正味15分くらいでした。
派遣制度への思いを今こそ
このアンケートの締め切りは、2018年11月19日(月)13:00までとなっております。
労務局に電話する勇気が無い方もいらっしゃると思いますこの際ですから、溢れる思いをぶつけちゃいましょう。