第1回労弱ランチを終えて

派遣社員の待遇に対するモヤモヤした思いを話したい、聞いてみたいと思いつき企画したイベント。

夕方から雨の予報があったものの6名の参加者とともに、和やかにでも時々熱く語ったりと楽しい時間を過ごすことが出来ました

記憶をたどりながら、ランチミーティングの内容をまとめました

労働環境の低下

・契約内容やスキルに関係のない雑務・早く仕上げたら契約終了に・重要な業務を任されているのに非正規

・人件費ではなく物品費

・外国人労働者の増加

参加したみなさんの職種や雇用形態は様々でしたが、それぞれが仕事のパフォーマンス向上やキャリアアップに向けた努力や工夫をされていましたが、報われない現状に納得いかない思いを抱えている現実がありました。

共通しているのは、人件費を抑えたいという企業の姿勢です。

安価に使い捨てられる労働力が人間であり消費者であるという当たり前の感覚が、今の雇用者には抜け落ちている。それが労働環境の低下につながっていると感じました

正規雇用者は企業の中で育てられ着実にキャリアを積み、収入も上がっていく。

一方で労働弱者は、下に下にと切り下げられる待遇に耐えながら、貯金をしたりスキルアップの資金を工面する。人として楽しむ余裕がないのが現実です。終身雇用がなくても、労働者が人として尊重される環境で働きたい。そんな当たり前の思いに、今度は政治や企業が向き合う番ではないでしょうか。

敗者復活が難しい

・非正規に割り当てられた仕事をこなしていても、何も変わらない

・派遣会社の無期雇用になったら、一生派遣

・直接雇用の非正規でも、正規雇用になるタイミングが無い

・正社員の募集があっても派遣より待遇の悪く、結局派遣に戻ってしまう

・新卒は大量に採用しても、派遣社員の正社員化は無い

・氷河期ロスジェネ世代の非正規脱出の厳しさ

派遣法改正時の国会議論で安倍総理が「正社員化を」という答弁をされましたが、現実には契約を終了されたり、派遣会社の無期雇用にして使い続けるとい対応が後を絶ちません。

「どうせ非正規だし」という気持ちと隣り合わせのなかでスキルを磨いても、評価されない環境ではモチベーションも低下してしまいます。

非正規雇用は、賃金だけでなく気持ちも体力も搾取されてしまうのです。

長期派遣は紹介予定派遣のみにする、常に存在する業務には正社員を充てるなど労働者を守るための規制強化の必要性を感じました

転職しかないの?

・紹介された短期案件をこなしただけなのに、職歴が増えてしまう

・職歴が多いと敬遠される

・年齢ではじかれてしまう

2015年の派遣法改正では「派遣就業は臨時的・一時的なもの」という原則が明確化されましたが、ご存知でしょうか?

そんな原則を無視するように、長期派遣が当たり前に存在する現状では、企業は派遣からの正社員登用の回避に必死です。もう派遣制度を変えるより転職した方が早いという意見もあります。

今回の参加者されたみなさんも、大学に行ったり「linkedln」を利用して派遣から抜け出したり抜け出そうと努力されていました。

今は人手不足から転職市場も活性化していますが、35歳までの若手かキャリアを積んだ40代が対象。そこからこぼれ落ちた非正規氷河期世代は、かなり厳しい実情に直面しているようです。一方で今の仕事や職場で正社員になりたいと願う人もいます。

長期派遣の正社員化とともに、非正規から抜け出そうと行動する人が報われる社会の仕組みを作る必要があると感じました。

第1回労弱ランチを終えて

待っている間、フリマやコミケの売り子さんってこんな気持ちなのかしらとドキドキだったのですが、同じ思いを持っている人との会話は、想像以上に刺激にあふれていました。もっと聞き上手にならなければという反省点もありつつ、次回につなげていきたいです

まだ日程も決まっていませんが、今の労働環境に納得いっていないみなさまのご参加を心よりお待ちしております。

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